SBクリエイティブ株式会社出版・一田憲子さんの『丁寧に暮らしている暇はないけれど。』です。
一田さんは『暮らしのおへそ』という、ステキな暮らしをしている方達を紹介する雑誌に関わっています。
しかしご自身は「生まれながらの大ざっぱ人間で面倒くさがり」だと言っています。
忙しい毎日の中で丁寧に暮らしている暇はないけれど、それでも暮らしを楽しむためにやっている習慣や知恵が紹介されています。
1:時間をかけずにきれいを保つ掃除法
2:最小限の片づけで日々を快適に
3:簡単でおいしい毎日のごはん
4:おしゃれのさじ加減
5:なんでもない時間こそ宝物
忙しいからこそ自分なりのシステムを作る
一田さんは毎日忙しいからこそ、少しの時間で心地よく過ごせるための自分なりのシステムを作っていました。
掃除はマメにできないので汚れをためこまないように工夫したり、献立もアレコレ作らず基本のパターンを決めていたり、洋服も自分に似合うものを厳選していたり…。
どの方法もわかりやすく書かれているので、自分でも試してみたいものがいくつもありました。
引き出しの中身は片づけない、掃除をした風に見せる技を使うなど、なんだか親近感がわくようなことも書いてあってホッとしました。
それでも本当の面倒くさがりやの私からするとマメで丁寧な暮らしをしているなと思う部分もありましたが、自分の中でできない・しないことを見極めて忙しい中でも暮らしを楽しんでいるのが伝わってきました。
無理をしてまでシステムを通さない
一田さんは仕事が立て込んで習慣づけていることができずに部屋がゴチャゴチャになっても、それを元に戻す復活Dayを作っています。
1日空いている日に部屋を徹底的に掃除して、出しっぱなしのものを片付けるのだそうです。
暮らしを整えて自分の座標軸をゼロに合わせるこの復活Dayがいがいと好きなのだとか。
忙しいときは無理をしなくても、後で立て直せばいいやと思えば気持ちがラクですよね。
丁寧な暮らしにも憧れますが、それを維持するために追い詰められては意味がありません。
一田さんが言っているような『完璧』の一歩手前にある『できること』を目指すぐらいがちょうどいいのかもしれません。